介護施設の面接はどんな服装を着ていけばいいのか?

介護・福祉職の面接ってどんな服装で行くのが最適なのでしょうか?

先方から「当日は黒のリクルートスーツに黒か茶色の革靴。それに黒のビジネスバッグを持参してお越しください」というように指定があれば、何も迷うことはないんですが、

 

『当日の服装については何も言われなかった』

『堅苦しくない格好で来てくださいと言われた』

 

など、服装の指定がないと何を着ていけば良いのか?正直迷ってしまいますよね。。

また、老人ホームの介護職の採用面接は、『説明会→施設見学→面接』というように、職場の見学も兼ねているところも多いので、どんな服装・身だしなみで行けばいいか判断に迷う部分があるのではないでしょうか?

そこでこの記事では、介護職の面接時の服装や身だしなみから、当日の持ち物まで、これを読めば今の悩みが絶対に解決できるというお役立ち記事を作成したので、ぜひ目を通して頂ければ嬉しいです。
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介護施設の面接にふさわしい服装の重要ポイント3つ

① 先方からの指定がない場合は『スーツ』なら間違いない

先方から服装の指定が無い場合は、無難にいくなら絶対にスーツが良いです。

理由は、スーツを着ていって損をするケースが無いからです。

私服の場合は、『そんなラフな格好で面接に来るなんて常識なさ過ぎじゃない?』と、それだけで不採用となってしまう施設もあるので、恰好で判断されないためにはスーツが1番堅実です。

 

でも、介護の面接にスーツで来る人って実際どのくらいいるのでしょうか?

 

私が知る限り、今まで何十人もの面接希望者の服装を見た感じだと、新卒の採用面接は100%リクルートスーツです。

また、常勤職員の採用面接に関してもスーツの人が多いです。

しかし、パートさんの面接となると、そこまでスーツを着てくる人はいません。

 

こんな介護業界の風潮がありますが、スーツの場合は、「そんなにかしこまった格好で来られなくてもいいのに」と言われることはあっても、「なんで面接にスーツで来たんだ?」なんて言われることは無いので、どんな雇用形態であっても面接にスーツで臨むのはいわば自然な選択だと思います。


② 好印象を与える服装・身だしなみを意識する

「メラビアンの法則」ってご存知ですか?

第一印象は最初に顔と顔を合わせてから、3秒から5秒で決まると言われていますが、第一印象を決める要素は、実は視覚情報からくる、外見が『55%』も占めているのです。

介護の面接って基本1発勝負です。

だからこそ、第一印象を良くする服装選びが重要になるのです。

相手に好印象を与える服装って、ざっくりしていて難しいと思われるかもしれませんが、まずは『清潔感』のあるものを選ぶようにしてください。

私服で来ていいと言われたからと、ジーンズで面接に行ったり、茶髪にピアスに派手なネイル・化粧で面接に行って採用担当者がどう思うのか?を、ちゃんと考えれば、そこまで服装選びに失敗することはありません。


③ 面接の常識(TPO)から逸脱した服装・髪型・装飾品は避ける

『あなたが当日着ていこうと思っている服装やアクセサリー類は、面接の場にふさわしいですか?』

これをよく考えましょう。

 

私だったら、装飾品は結婚指輪以外すべて外しますし、化粧もナチュラルメイクにします。

また、髪型は女性ならゴムで1つに束ねて、男性ならぼさぼさ頭にならないように前日までにカットして、カラーも暗めにする。

服装は、まずはスーツから考えて、スーツがない場合は購入する時間があれば1着購入する。

私服で行く場合は、襟がある白シャツを着用していくなど、自分なりに面接という場にふさわしい身なりを最大限に考えます。

【男女別】介護面接の服装・身だしなみのチェックポイント

━━男性

スーツ:
黒、紺、灰色などの落ち着いたカラーが好まれます。生地は無地のものやストライプのものなどがおすすめです。最近は安いもので1セット10,000円前後で購入できるので、1着もスーツを持っていない、昔のスーツが太って入らなくなってしまった、というなら、この機会に1着購入を検討してください。

Yシャツ:
カラーは白のみ。夏場は半袖のワイシャツにスラックスで構いません。

ネクタイ:
ネクタイは青や緑などのカラーがおすすめです。黒や白のネクタイは冠婚葬祭で使うものなので、間違わないようにしてください。夏場はクールビズでネクタイをしない風潮もありますが、面接なのでしていった方が良いです。

ベルト:
黒や茶色のシンプルなベルトがおすすめです。スーツ着用の場合は必ず必要になります。

トップス:
普段着OKと言われても、間違ってもTシャツはなし。襟のあるもの、カラーは白などのシンプルなものが好まれます。冬場はニットやセーターなど、落ち着いたカラーのものであればOKです。

腕時計:
介護職の面接では腕時計は特に必要ありません。つけていくならビジネスシーンにふさわしいものをしていきましょう。

靴:
スーツの場合は黒、もしくは茶系の革靴がおすすめ。普段着の場合は、まずは汚れていない靴を履くことを前提に、シンプルなものを選びましょう。間違ってもビーチサンダルやクロックスなどはNGです。

鞄:
面接当日にメモを取ったり、紙を渡されることもあるので、ビジネスバッグは必ず持っていくようにしましょう。

髪型:
髪が伸びていると思うなら、事前に散髪してくること。カラーも明るい色に染まっているなら黒に戻しておきましょう。ヘアスタイルは奇抜なものでない、ビジネスシーンでも大丈夫だと自分も周りも納得できる髪型にセットしていきましょう。

爪:
必ず切っておきましょう。手は意外とよく見られているので、汚い人は印象悪くなってしまう恐れもあるので注意です。

髭:
無精ひげが生えているなら、必ず面接前に剃ること。清潔感を考えるなら髭を剃るは必須です。

ピアス・ネックレス:
装飾品は必ず外してから行くようにしてください。面接官が年配者の場合に付けたままだと、露骨に嫌がる方もいるので注意です。

 

━━女性

スーツ:
黒、灰色などの落ち着いたカラーが好まれます。

トップス:
白の襟付きシャツや白シャツや七分袖のブラウスが好まれます。冬場はジャケットを羽織る、ニット、セーター、カーディガンもおすすめです。トップスにTシャツだけはNGです。

スカート:
丈はひざ下あたり。色は黒、ベージュ、灰色などが好まれます。アンサンブルスカート、タイトスカートなどがおすすめです。ロングスカートはNGです。

パンツ:
パンツは黒、白、ベージュ、灰色などが好まれます。麻や木綿などの素材ではなく、スラっとした雰囲気の出る素材のパンツが印象を良くします。

靴:
黒や茶系のパンプスがおすすめです。ヒールの高いものはあまり好まれません。シンプルなデザインの靴を選びましょう。ミュールやサンダルはNGです。

鞄:
たまにブランドバッグを持ってくる人もいますが、これはあまりおすすめしません。1番は黒や茶など落ち着いたカラーのビジネスバッグ。持ってない場合は代用できるシンプルなバッグを持っていきましょう。ビジネスバッグを持っていなくても、購入までする必要はありません。あるもので対応しましょう。

ストッキング:
スカートで行く場合は、生足を見せるのではなく、必ずストッキングを履いていきましょう。カラーはベージュがおすすめです。

腕時計:
腕時計はあればしていくと便利です。バッグから携帯電話を取り出して都度確認するのもみっともないですしね。ただ、持っていないならつけていかなくて大丈夫です。

髪型:
肩より長いロングヘアの方は、ゴムで後ろに1つに束ねておきましょう。派手過ぎないものであればシュシュもOKです。ヘアカラーも明るすぎなければOKですが、奇抜なカラーやド派手な金髪は高齢者からの印象も悪くなりますし、何より面接で落とされる可能性が高くなるので、おすすめしません。

メイク:
化粧は濃すぎない感じで、ナチュラルメイクが好まれます。×つけまつげ(ナチュラルなものならOK)、×チーク(派手すぎなければOK)、×カラコン

アクセサリー・装飾品:
小さな一粒ダイヤのついたようなネックレスやシンプルなピアス、結婚指輪であれば問題ありませんが、基本的には結婚指輪以外は全て外しておいた方が無難です。

ネイル:
ジェルネイルをされてる方は取るのも一苦労でしょうが、必ずとってから面接に臨まれることをおすすめします。シンプルなものであれば指摘されることは少ないとは思いますが、できるだけしない方向で行った方が良いでしょう。自爪の方は短く切って整えておきましょう。

香水:
香水はつけていかないように注意してください。

【雇用形態別】から見る介護面接の服装

介護職の『正社員』の面接の服装は?

正社員の常勤職員での面接試験なら、男性女性性別問わず、間違いなくスーツ一択です。

スーツ以外は絶対に着ていかない方が良いです。新卒・中途、社員採用の面接はすべてスーツ着用で臨みましょう。

 

介護業界は常に人材不足で、どこの介護事業所も人手が欲しいので、服装はそこまで気にしないという風潮もあります。

ですが、レベルの低い応募者ばかり採用しても離職者が増えるだけ。なので、常識や礼儀の無い人は、それだけで落とされる可能性があることを肝に銘じておきましょう。

実際、私が見てきた正社員求人の応募者は、今までほぼ全員がスーツを着用していましたし、私自身も過去3回の面接試験を受けてきましたが、どれも黒のリクルートスーツです。

たまに、短パンにクロックス履いてきたケアマネや、ジーパンにTシャツで来る介護士もいましたが、まあ印象は良くないですよね。。

面接官が年配者の場合は、服装だけで採否が決まることもあるので(※特に不採用が)、正社員採用の面接ならば、必ずスーツで臨まれることをおすすめします。

介護職の『パート、派遣、アルバイト』の面接の服装は?

私の知る限りでは、パート、アルバイト、派遣での面接となると、スーツを着てこられる方はかなり少なくなり、多くの方が私服で面接に来られます。

介護のパートなどに応募してくる方は、多くが20代から50代の主婦層なことや、パートなどの面接の服装はそれらしい恰好でOKという風潮が介護に限らずあるので、スーツで来る人はあまりいません。

普段着で来られる方が多いですが、なるべく『清潔感がある、落ち着いた服装、派手過ぎない装い』をポイントに服装・身だしなみを整えると良いでしょう。

 

なので、普段着で良いものの、ジーパンやパーカーなど、あまりカジュアル過ぎるものはおすすめしません。

こんなコーデがおすすめです

  • スカート+無地ニット
  • 上着が付いたワンピース
  • ニットのセーター+アンサンブルスカート+カーディガン
  • 白の襟付きシャツ+黒のパンツ+黒のパンプス
  • シンプルなスカート+白の襟付きシャツ
  • ポロシャツ+チノパン
  • 黒のタイトスカート+白シャツ

というようなコーデがおすすめです。

もしも、自分では判断がしにくかったり、少しでも迷う部分があるなら、よりきちんとした服装を選ぶようにしてください。

「これは着ていっても大丈夫だろうか?」と不安に思う点、判断がつかない点があるなら、スーツを着ていくことをおすすめします。

スーツであればどんな状況であっても嫌な顔をされることはありませんからね。

面接時の持ち物チェックリスト

面接時の持ち物   
履歴書コピー職務経歴書コピー提出書類筆記用具
手帳・メモ帳携帯電話印鑑会社資料
ICカード・現金身分証明書ハンカチティッシュ

みんなの声『私はこんな服装で面接に臨みました』~成功例・失敗例~

━━良かった!

 ヘルパーのパート求人の応募だったので、リクルートスーツのようなものは抵抗あり、アンサンブルスカートに七分袖の白のブラウスにしました。 28歳、特別養護老人ホーム

 一般常識からすれば、「面接=スーツ」は当たり前ですよね。それ以外の恰好していく人がいるんですか?ちょっと私的には信じられないです。 39歳女性 介護福祉士

 夏で着ていく服装に悩みましたが、襟がある半袖の白シャツと黒のタイトスカート、黒のパンプスで面接に参加しました。ホント暑かったのでノースリーブにしようかと主思いましたが、面接官の方もスーツだったので、ある程度しっかりした感じの服装にしてよかったとおもいました。 38歳女性、デイサービス勤務

 同じくらいの年齢の応募者が私服で来てましたが、自分はしっかりスーツを着てピシッとした格好で行き、無事採用が決まりました。ですが、私服で来てた人の採否は分かりませんが、同じ職場では見かけないので、おそらく不採用になったんじゃないかと思います。 42歳男性、ケアマネージャー

━━ちょっと失敗・・

 チュニックにジーンズで行ったんですが、ちょっとカジュアル過ぎたかも?後から友人に聞いたら笑われたので、もう少しフォーマルな感じで行けばよかったと思いました。 43歳女性

 介護職の面接は普段着の人が多いって聞いてましたが、一緒に面接を受けてた人は全員スーツ・・場違い感半端なく、失敗したと思いました>< 23歳女性

わざわざ不快にさせるようなものは選ばない

介護・福祉の採用面接で気を付けておきたいのは、わざわざ面接官が不快にさせるような服装や身だしなみをしないという事です。

 

「これを着ていったら、つけていったらどう思われるかな??」

 

ということを意識してチョイスすれば、そこまで失敗することは無いと思います。

少しでも判断に迷うようなら、あなたが1番フォーマルだと思うものを選ぶようにしましょう。

第一印象は会ってすぐに決まってしまうので、最初の印象でこければ、その面接は大抵良い結果にはなりません。

相手に好印象を与えられる服装選びも重要ですが、不快にさせない服装選びに焦点を置けば、自ずと良い選択ができるのではないでしょうか。

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