子持ちの主婦で介護の仕事に興味があるけれど、なかなか働くことを決意することができない悩みには何があるのでしょうか?
「子育てと仕事の両立。体力面・精神面が持つか心配」
「小さい子どもがいても仕事が務まるのか心配」
「急な欠勤が予想されるので、ちゃんと友好的な人間関係が築けるか心配」
など、このほかにも様々な心配な要素があって、なかなか介護の世界に足を踏み入れることができない主婦の方も多いものです。
世間では「3K(きつい・汚い・危険)」と言われている介護の仕事。
ですが、やりがいをもって働いているママさんや主婦も大勢います。
子持ちの主婦が介護士として働くためにはどのようなことに気を付ければいいのでしょうか?
働くうえで大切なことをまとめてみたので、ぜひ目を通してみて下さい。
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子持ち主婦に介護職のパートは務まるものなの?
結論からお伝えすると、介護の仕事は子持ち主婦にも問題なく務まります。
ただし、就職先の施設が『いかに子持ち主婦の現状を理解しているか』で全てが変わってきます。
介護の仕事というのは、世間で言われているように体力も使いますし、常に神経を張り巡らさないといけないため、精神力も使う大変な仕事であることは事実です。
しかし、そのような仕事でも子育てしながら介護職に就き、やりがいを感じながら長く続けている主婦は、ごまんといることからも、問題なく働くことができる環境であると言えます。
ですが一方で、「やっぱり大変な仕事だった」「精神的にも肉体的にも辛い」と言いながら辞めていく主婦も、ごまんといるわけです。
楽しく続けられている人と、辞めていく人の違いは何だと思いますか?
それは、先ほどお伝えした『施設がいかに子持ち主婦の現状を理解しているか』というところにあります。
主婦というのは、働きながらも家事・子育てをしなければならないため毎日がバタバタです。
そのような中で、
「無理な残業をさせられる」
「無理な勤務形態(シフト)を組まれる」
ような状態だと、体力的にも精神的にもかなり厳しいです。
職員の状況を配慮せず、施設側の都合で働かせる施設は『ブラック施設』と呼ばれています。
私の施設では、子持ち主婦の出勤パターンは『平日出勤の土日休み』が多いです。
それに加えて、定期的に平日にも有休を組み込むようにシフトが組まれています。
一人でゆっくりと休む時間を設けることで、気持ちにゆとりをもってもらうためという施設側の配慮です。
このような配慮をしていただける介護施設に就職することが、保育園児や幼稚園児~小学生の子供を持つ母親には大切です。
あなたの中で応募したい施設の候補がある程度でも決まっているのであれば、「パートとして働いている子持ち主婦はどれくらいいるのか」を介護求人サイトの担当者に訊ねてみると良いでしょう。
子持ち主婦の人数が多ければ多いほど、働きやすい環境下にある施設だと言えます。
また、実際に施設に見学に行って、職員がイキイキ働いているのかを目で見て確かめるのもおすすめです。
介護施設というのは、待遇や人間関係の差が施設によって激しいので、安易に施設を決めず、しっかりと調べた上での施設選びを心がけましょう。
介護現場で働く主婦の割合はどれくらい?
「介護人材の確保について(厚生労働省)」によると、介護施設の女性職員の割合は『7割』を超えています。その内
正規職員は「56.5%」
非正規職員は「41.4%」
となっていますが、非正規職員(パートや派遣)として働いている女性は、主婦または子育て中の主婦が圧倒的に多いです。
実際、私の勤める特養では『正規職員が8名』『非正規職員が14名』で、そのうち保育園~小学生のお子様を育てている主婦は『8名』で、いずれの方も非正規職員でした。
正確な割合を出すことは困難ですが、データから分かるように介護現場はパートの女性が多いです。
したがって介護士という仕事は主婦層が厚いということになるのです。
今まで専業主婦だった人が介護の仕事を始めるメリットは?
✓ 勤務形態(シフト)を家庭の都合に合わせられる
小さなお子様を育てている主婦にとっては、『勤務時間』が一番気になるところだと思います。
保育園のお迎えもありますし、家のこともしなければならない。
とてもフルタイムでは働けませんよね。
介護施設のパート求人には、大体「9:00~18:00」という記載があります。
ですが、9:00~18:00の枠で働けないから採用されない、というわけではありません。
介護施設は常に職員を募集しています。
それほど、職員の人数が足りず困っている状態なのです。
仮に「9:00~14:00」の枠で働きたいのならば、一度求人サイトに問い合わせて相談してみて下さい。
希望に沿った時間での勤務形態を検討してくれるでしょう。
✓ あなたと同じような環境の主婦が多く、子育てに理解がある
「子どもが熱を出して急に欠勤しなければならなくなった場合、迷惑をかけるのではないか?」と考えてはいませんか?
これ、主婦の方からよく聞きます。
大体の主婦は「子どもが熱を出したらどうしよう…?」と不安に思うのですが、介護の場合は、あなたと同じような環境で働いている主婦が多いので、子育てに関しては理解してもらえる場合がほとんどです。
しかし、それが1週間に1~2回あるというのなら、それはまた別の話になります。
保育園~小学生の子どもは、確かにすぐに風邪をひいたり、熱を出したりします。
ですが、病気はそれなりに予防することも出来るので、理解してもらえるからと、頻回に欠勤することが許されるといったわけではないのです。
最低限の風邪や体調不良の予防は徹底しつつ、それでも欠勤しなければならなくなるのは仕方のないことです。
迷惑をかけたと思うならば、次出勤したときに仕事で恩を返しましょう。
✓ 未経験の主婦もパートなら採用してもらいやすい
何度もお伝えしている通り、介護業界の人員不足は年々深刻化しています。
施設同士が介護士の取り合いをしている中で、何とか人員を確保しなければ国の定める人員配置基準を満たすことができず、施設が潰れてしまうこともあり得るのです。
そのリスクを回避するために、介護施設は未経験の主婦であってもどんどん採用しています。
そして、採用後は退職されてしまうとまた人員不足に陥るので、指導をし、一人前になれるまでサポートします。
一昔前までは、ヘルパー2級を取得してから介護施設に勤めるというのが一般的な流れでしたが、最近では未経験の主婦がそのまま介護士になることが一般的な流れになってきています。
【比較】介護士と他職種のパートの時給の差はどれくらい?
「低月給」と言われることの多い介護業界ですが、それは以前までの話で最近では処遇改善加算手当もあり、徐々に介護士への給与面での待遇が良くなってきています。
介護士と他職種のパートの時給の差は以下の通りです。
- 介護士:1,267円
- 製造業(工場でのライン作業):915円
- 卸売業・小売業(スーパーやコンビニ):954円
- 宿泊・飲食サービス業(ホテル・ファミリーレストラン):930円
- その他サービス業:1,002円
給与が少ないという声も多いですが、参考データを見る限りだと、介護士の時給は年々上がっています。
「介護職の給与が安い」というのは、給与自体が安いのではなく、「仕事量と給与が見合っていない」という意味で言われています。
時給も施設によって、高い・低いがあるのは事実ですので、平均時給を把握しておきましょう。
さらに、介護福祉士国家資格を取得すれば「資格手当」が給与に含まれるようになるので時給アップにつながります。
子持ちの主婦におすすめの介護の職場は?
子持ち主婦が介護の仕事に就職する際は、『夜勤の無い時間の融通が利く施設選び』をすると良いでしょう。
この条件に当てはまるのが「デイケア」と「デイサービス」の2つです。
「夜勤なしの特養勤務とかでもいいんじゃないの?」と考えている方もいるかもしれませんが、特養はハッキリ言って止めておいた方が良いです。
退社しようとしたまさにその時に、利用者さんが目の前で転倒したらどうしますか?
もちろん、放ったらかしにはできないですよね。
利用者さんを助けなければならないし、転倒の状況を記録にも残さなければならない。
このように、特養や老健など利用者さんが施設で生活しているところでの勤務は定時に上がれなくなってしまう場合があります。
退社するまさにその瞬間まで、定時できちんと帰れるかどうかが分からないのです。
しかし、「デイケア」や「デイサービス」であれば、在宅生活の方が利用される介護サービスですので、利用者さんは17時前後になれば帰宅されます。
そのため必然的に、急な残業となる可能性がゼロに近いのです。
そのような理由から、施設選びをするには「デイケアやデイサービス」を検討することをおすすめします。
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毎月一度の給料支給だけではなく、希望すれば給与を週払いも!さらに、毎月5の付く日(5日・15日・25日)に分けて月3回支給してもらうことも可能