介護士が他の介護施設へ転職するケースは近年増加傾向にありますが、転職された方の中には「転職して良かった!!」と感じている方と、「転職しなきゃよかった…」と後悔している人もいます。
転職された介護職の方が、どんな経緯で転職して、失敗したと感じているのか?介護転職の失敗事例をいくつかご紹介させていただきます。
転職に失敗した事例を知り、自身の転職活動に役立ててください。
介護士の転職失敗の事例を紹介
30歳の女性で介護福祉士の資格を持っています。介護資格を活かせる仕事をするために、特別養護老人ホームで5年働いていました。
そこでは利用者の排出や入浴などあらゆるお世話をし、時には新人さんの教育係を任されていました。
夜勤が回ってくることが多く、その分給料はまあまあ良かったのですが、年齢を重ねると共に、体力的にも精神的にも辛くなってきたため、転職を考えました。
転職先を見つけるために、頼りにしたのがハローワークです。
介護福祉士を必要としている現場は沢山あるようで、直ぐにいくつかの転職先を紹介してもらえました。
私はその中から、家から程よい距離にあるデイサービスを選びました。
理由は、夜勤がなくて、比較的介護が楽らしいと友人に聞いたことがあったからです。
転職後、確かに日勤のみで、入浴などのお世話がない分、体力的には楽でしたが、新人教育体制がなっておらず、経験のない事をどんどんやらせようとする姿勢に驚きました。
また、季節毎のイベントが盛んで、その担当者を上司の都合で適当に割りふりされます。
不満を言いたくても言えない空気があることを転職してから知り、失敗したなと思いました。
やはり介護職はそれぞれの現場により、仕事も雰囲気も全然違うため、一度普段の様子を見学に行けば良かったです。
今後、介護職に転職する方には、転職先の様子を見学し、周囲の人に聞いてみるなどの事前行動を怠らないことをお勧めします。
現在36歳、女性、16年介護士として仕事をしています。介護福祉士の資格を持ち、地域密着型特別養護老人ホーム併設のデイサービスで勤務しています。
転職する際にはハローワークを利用しました。
転職する前は医療法人のデイケアで仕事をしていましたが、訳あって丁度その時期に募集の出ていた有限会社の運営するデイサービスに転職したのです。
何故、転職に失敗したと思ったかというと、転職先は有料老人ホーム、ヘルパー、デイサービスの3つの事業所で運営されていました。
その中でデイサービスは毎月稼働率もほぼ100%あり、人員もギリギリで回していたので、デイサービスだけで考えると利益も上がっていたのです。
ところが、有限会社としては他のヘルパーや有料老人ホームの利益が上がっていなかったので赤字経営だったのです。
そして、楽しみにしていたボーナスの支給日、それまでみんなで頑張ったのだからと思っていたのですが支給は0円。
面接の時も求人にも支給は2ヶ月分と記載してあったしと思って事務の方に聞いてみると、会社としての利益が赤字だからとの返事でした。
契約書にも「賞与は会社の運営による」と小さく書かれていました。
医療法人や社会福祉法人は母体がしっかりとしているので、有限会社ではなく、しっかりとした経営母体の会社に転職するべきでしたし、給料に関しても、面接の際にしっかりと確認しておくべきでした。
現在28歳の女性で、介護職歴10年になります。職場は訪問介護や老人保健施設などでの経験が有り、 介護福祉士、社会福祉主事任用資格保有しています。
転職はハローワークで自分で調べて夜勤なし、給料の良いところを見つけたので、即紹介してもらい、面接して無事に合格、就職しました。
老人保健施設から訪問介護への転職です。
もともと学生時代に訪問介護の経験もあったので、仕事自体は体力仕事でも利用者にどんなことを言われても特に不満はなかったのですが、給料が総支給額で手取り16万、他手当て有り、週休2日、という契約で入ったのに、いざ入職すると「手取り11万、週休1日あれば良い方でボーナスもない」という完全ブラックだったので本当に失敗してしまったと思いました。
また、新しくできたばかりの事業所だったので、人員も少なく、経営状態も良くはありませんでした。
そんな日々が続くと新しい事業所なので困難事例が多く、仕事内容に関しても、「これだけしかもらっていないのになんでこんなにきついんだろう!?」と疑問が生じて結局辞めてしまいました。
新しい事業所は介護者同士のネットワークでも情報が少なく、分からない事が多すぎるので慎重に行けばよかったと思います。
また、給料や休みに関しては口約束だったので、正式な文書に残してきちんと契約すれば良かったと後悔しています。
転職失敗は全てハローワーク経由での転職という結果に
ここで紹介した全ての介護士がハローワーク経緯で新しい就職先を見つけています。
ハローワークに掲載されている求人自体が悪いということではないんですが、
・担当者の転職サポート力に欠けること
・介護業界に精通していないので持っている情報が少ない
・介護職の求人数が少ない
・職場見学を勧めてもらえない
・給料などの条件交渉が一切してもらえない
というようなことからも、介護求人は専門の求人サイトで探すことを推奨しています。
介護求人サイトなら求人数もさることならが、介護業界に詳しい転職コンサルタントが担当についてくれるので、入職してからじゃないと分からない内部情報も教えていただけることもありますし、事前にどんな施設か気になるなら、職場見学もちゃんとさせていただくことももちろん可能です。
当サイト経由ではスマイルSUPPORT介護が利用された方からも評判が高く、人気があります。
不満に繋がりやすい給料や休日などのトラブルも、入職前にしっかり確認していただけるので、介護士の転職は専門媒体の介護求人サイトを利用することが望ましいのです。
転職というのは人生の大きな転機でもあるくらいビッグイベントです。
次の就職先が、あなたのその後の人生を決めるのですから当たり前ですね。
その後の人生を決める大事なポイントだからこそ、しっかりと情報収集し、後悔のない転職をするようにしてください。