若者の介護離れの理由を考える

介護離れという言葉を知っていますか?

これは介護に就いても仕事が続かず辞めていく人や転職していく人という以外にも、学生が福祉課などの介護職員を養成する学科や学校を避ける傾向にあることを言います。

これにより、介護業界に入る人が減り、現場は慢性的な人材不足が続いているのです。

特に最近の若者は介護職として採用されても辞めていく人が後を絶たないのです。

その原因とは一体何なのでしょうか?
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若者の介護離れが後を絶たない理由

若い人が仕事が続かないというのは、これは介護業界に限ったことではないと思いますが、辞めていく人は多いと思います。

実際、入社して1日で辞めていく人もいるくらいですし、今は何でも情報が簡単にネットで得られるので、「介護はきつい」と若者の中では定着し待っているから続かない人が多いのです。

だから、最初から介護に寄り付かない人もいますし、入ってみたけど、「合わないからやーめた」となってしまうのです。

働きがいがあるからと、介護の仕事を選ぶ人も多いこの業界ですが、反対に仕事内容の割に賃金が見合わないと思われる方も多く、こういったことも若者の介護離れの原因でしょう。

 

知っておいてほしい介護の離職率

介護って聞くとかなり辞めていく人が多いように思います。

確かに少なくはありませんが、みんなが思うほどめちゃくちゃ高いって訳でもありません。

全産業の離職率の平均が14%ほどに対し、介護は17%ほどなので、平均よりは高いけど、驚くほど高いってことでもないのです。

以前はもう少し高かったのですが、段々とではありますが改善傾向にあります。

これは何故かと言うと、国が強くプッシュしてるからで、実際政府が「2015年度より月額1万円程度の賃上げを目指す」ということを2014年に発表されています。

こういったことが全て給料に反映されるかどうかは、施設次第なところがあるので分かりませんが、国をあげて介護の雇用体制の改善に努めていることがうかがえます。

 

今後の離職率はどのように推移する?

今後しばらくは同水準くらいを若干上下するくらいで保っていくとは思いますが、これからは職場によって離職率というのはかなり差が出てくると思います。

今でも職場ごとにかなり違っているとは思いますが、これからは更に「いい施設」「悪い施設」という二極化になっていくと想像されます。

だから、労働者をしっかり守り、育成していくところでは、働き手も満足し、しっかり働いてくれるので入所者さんも満足してくれる。

それで、会社も規模を大きくしていくという良いサイクルになると思いますが、反対に労働者を虫けらのように働かせ、不平不満が漂う施設では職員も入所者さんに悪態をつき、悪い口コミが地域に蔓延し、入所者も集まらず、最終的に経営破綻するような負のスパイラルになっていくのではないでしょうか?

介護施設の二極化というのは既に始まっていると思います。

いつも笑顔でいられるところで働きたいですね。

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