介護職の社会的地位は何でこんなにも低いの!?

本来なら、高齢化社会と共に需要も拡大していく中で、介護を必要とする利用者本人やそのご家族、国からも、もっと認められる職業だと思うのですが、社会的地位が上がる気配はあまり見受けられませんね。

介護を必要とする人が増え、仕事も増えているはずなのに「介護で働くなんて絶対に嫌」という人(特に若い人)が圧倒的に多いのです。

何故こんなにも介護士の社会的地位は低く、なりたい職業にランクインされないのでしょうか?

その理由や背景についてご紹介させていただきます。

介護職の社会的地位は何で低いのか?

195207何で介護の仕事は需要が拡大しているにもかかわらず、社会的な地位が低く、嫌煙されてしまう仕事なのでしょうか?

この1番の理由としては、介護というのが元々は家族で介護を必要とする人が出たら、その家庭で面倒をみるのが普通だったことや、介護の主な業務内容が基本的な家事(料理、洗濯、掃除)になるからだと言われています。

簡単にまとめると

・親が歳を取れば子供が面倒をみるのは昔は当たり前だった

・介護の仕事は家事がメインになること

つまり、誰でもできそうな仕事と周りから思われている事が、介護士の地位が上がっていかない主な理由とされているのです。

共働き家庭が増え、親の介護を必要とする家庭が増加している中で、本来なら医師のように尊敬されてもいいと思う職業なのですが、業務内容自体は悪く言えば誰でもできるような仕事が主になるので、これが社会的地位の向上に繋がっていかない理由とされているのです。

これは専業主婦の立場とも良く似ていて、主婦として家事や育児全てのことを年中365日休みなく、しかもお金も一切貰わずにやるのってかなり大変だと思うのですが、旦那さんからは「毎日家にいるだけで何もしていないよね」など、心無い言葉を言われてしまうような家庭も少なくないと思います。

主婦として毎日やっていれば、同じ主婦業をやっている方からすれば、大変さは身に染みて分かるのですが、周りからの評価は本当に低いです。

しかも、本来なら「いつもありがとうね」と言われるべき一番近い相手である旦那にも「毎日楽してていいね」などと言われる始末・・

それに友人や家族などの周りからの評価もあまりも良くはありませんね。

「介護の仕事をやってみようと思うんだ」とも言ってみようなら、「え!?止めときな!きついって聞くし、ろくなことないよ」などと言われてしまう事もあるのです。

平均年収を見れば社会的地位が低いことが良く分かる

社会的地位の低さが良く分かる指標としては平均年収が挙げられますが、全職業の平均が約400万円なのに対し、福祉施設職員の平均年収は約300万円と100万円もの差があるのです。

介護士というのは無資格・未経験からでも始められる職業ですが、奥は深く、覚えることも沢山ありますし、実務をしっかり伴っていないと出来ないので、決して誰でもできるような簡単な仕事ではありません。

専門的な仕事なのにもかかわらず、賃金は少なく業務内容に見合っていないなど問題山積みな事業所があるのも事実です。

最近では給料が安く介護には就きたくないという人も増えているため、業界から離れていく人も沢山います。

ですが、人材不足を懸念した事業所が、介護士が安定した生活が送れるよう高い給料で求人を募集しているなど、優秀な介護士の確保に乗り出しているところも増えてきているので、待遇に不満がある人はもっと他の施設に目を向けるべきでしょう。

・介護福祉士の給料や年収

・ケアマネージャーの給料・年収

介護業界全体の社会的な地位や周りからの評判を上げるには?

ヘルパー、介護福祉士、ケアマネなどの介護職全体の地位の向上するためにはどうすればいいのか?

これにはやはり介護職の給料アップが重要な課題になるのではないでしょうか?

給与アップなくして地位の向上はあり得ません。

ですから、まずはあなたがやっている仕事を正当に評価してくれる施設で働く事が何より重要になってきます。

ある程度高い給料が貰える職場で働く事ができれば、必然と周りからの評価も変わってきますし、仕事内容と貰っている給料が見合わないというなら、そこは早めに辞めるのが最適だと思います。

介護職というのは職場によっては賃金格差があるところも多々あります。

利用者さんやそのご家族から感謝され、職場からも周りの友人や家族からも、正当な評価がもらえるようになりたいですね。

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ブラック介護施設の辞め方は?

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