女性の介護職の方で意外に多いのが利用者の方からのセクハラ。
利用者なのでどう対応していいものか困ることも多く、女性介護士の悩みの種でもあります。
実際に触られるということや、見せられたり、言葉でセクハラを受けることもあるので、それが嫌で介護職を辞めたいと思われる方も少なくありません。
このように退職にまで追い込まれてしまうのは、セクハラをされた女性が「このことをご家族の方が知ったら悲しむ」「ショックで言えない」「相談できる仲間がいない」など、まわりに言えずに1人で悩みを抱え込んでいるという理由が考えられます。
適切な対応をしましょう
もちろんセクハラ行為というのは認知症がある利用者でも許される行為ではないと思うのですが、介護士としての立場上、無下に利用者を傷つけたり、孤立させてしまうような対応では介護職としては失格です。
そのためにもセクハラにあった場合の対応方法をいくつか紹介します。
● 声掛けの工夫
「そうゆうことをすると奥さんに言いますよ」「〇〇さんに言いますね(利用者が苦手とする職員)」と誰かに言うよと伝えると気の弱い方ならすぐにやらなくなります。
● しっかり本人に嫌だということを伝える
セクハラをされてもあしらっている程度のような対応では逆にエスカレートしてしまうケースがあるので、嫌だということを本人に分かってもらうことが大切です。
やはり人間なので、本当に嫌なんだということが伝わればやらなくなります。
● 同性同士での対応に変えてもらう
注意してもまたやってくる、認知症が酷く止めてほしいことを伝えるのが困難ならば、同性の介護士に変わってもらいましょう。
このような対応に変えていけば利用者からセクハラを受けることも減っていくでしょう。
間違っても、大勢がいる前で〇〇さんが痴漢したとか、大声で叫んだり、利用者が施設に居辛くさせてしまうのは控えましょう。
訪問介護はお年寄りと言えども気を付けて
施設でのセクハラならまだまわりに大勢人がいるので助けをすぐに求められますし、利用者も周りの目があるので、そこまで変なことはしてこないのですが、特に気を付けたいのは訪問介護です。
訪問介護は1人で男性の家に上がることも多いので、高齢者とはいえどもセクハラされるリスクは高いです。
中にはずっと面倒を見てきて、信頼できると思っていた利用者からセクハラを受けてショックと恐怖で介護職を辞めてしまった人もいるのです。
訪問介護でセクハラに悩んでいるのなら別の介護施設への転職を考えましょう。
高齢者の性の悩みというのはとても深い闇があります。
セクハラにあわないためにも、女性介護士の方は普段から下着のラインが出にくい服装や胸元が開かない服装を心掛けましょう。