「介護施設の求人は、みんなどのように探しているのか?」
「どの求人媒体で介護の仕事を探すのが1番良いの?」
このような悩みを持つ人は、みんな口に出さないだけで意外に多く、
- 「異業種から介護業界に入ろうと考えている人」(未経験から介護)
- 「条件の良い介護事業者への転職を考えている人」(介護転職希望者)
- 「介護の仕事は続けたいけど、今の介護施設はすぐにでも辞めたい人」(職場が合わない)
このように就職・転職を考えている方々は、「どうしたら満足できる会社に介護就職、転職ができるのか?」と悩んでいることでしょう。
ここでは、ハローワークで介護求人を探す強みと弱みや、ハローワークの最適な活用方法についてご紹介させていただきます。
介護求人はハローワークで探すべき?利用するメリット・デメリット
介護施設や介護事業者の求人を探すうえで、1つの答えになるのは「ハローワーク」です。
しかし、ハローワークだけで介護求人を探すのには意外な落とし穴があるのはご存知ですか?
最初に結論をお伝えさせていただくと、介護の就活を成功に導くポイントは「ハローワークだけに頼らないこと」です。
ハローワークで介護の仕事を探す際は「ハローワークの求人情報だけで探すのはNG」ですが、かと言って「まったくハローワークを活用しないのも勿体ない」ので「ハローワーク+○○がベスト」というのが私の答えになります。
つまり、使えるところだけはしっかり利用するのが吉なので、まずはハローワークのメリットと活用方法をご紹介します。
ハローワークを利用するメリットや強み
〇 無料で履歴書の書き方を教わり、模擬面接が受けられる
ハローワークでは、職員から無料で就活指導を受けられるのはご存知ですか?
指導の中でも、履歴書の書き方と模擬面接は、指導者もしっかりしており就職・転職に活用できると思います。
求職者が指導を受けたいと思ったら、まずは窓口で「就活について詳しく教えてほしいのですが」と言えば、窓口の職員は、指導係に繋いでくれます。
履歴書の書き方を相談する場合は、先に自分なりに下手くそでもいいので、まずは自分で書いてみることをおすすめします。
それを職員に見てもらい、「ダメ出し」をしてもらうと、自分の書き方の欠点が明確に分かります。
模擬面接は、その名の通り、採用面接を模擬的に行う一種のロールプレイです。
ハローワーク職員が採用担当者の役になり、相談者は「部屋に入るところから」始めます。
入室した後のドアの閉め方や、お辞儀の仕方、椅子に座るタイミングまで細かく教えてくれます。
面接ですので、職員が相談者に志望動機や入社してやりたいことなどを聞きます。
模擬といっても、職員は迫真の演技で迫ってきますので、本番さながらの緊張感を体験できますし、面接終了後の部屋の出方(でかた)ももちろん教えてくれます。
この2つの指導を受けるだけで、あなたの就活はグッとレベルアップします。
〇 求人数も比較的多く、ハローワーク限定の求人もある
ハローワークを利用するメリットとして挙げられるのが、掲載されてる求人の数と、紹介されてる求人についてです。
求人数に関しては、私が調べてみたところ、「それなりに多い」という印象を受けました。
実際にハローワークインターネットサービスから、掲載されている介護求人を調べたところ、東京都で職業分類して求人を検索してみると、一般(フルタイム)の介護求人が「約3700件」出てきます。
ただ、この数字が「多いのか?少ないのか?」が分かりにくいと思うので、比較対象として、当サイトで紹介している介護求人サイト「スマイルサポート介護」の東京都の求人数を検索してみたところ、「約4700件」と、スマイルサポート介護の方が1000件近く求人数が多いことが分かりました。
求人数はスマイルサポート介護に歩がありますが、求人自体はハローワークにもそれなりに掲載されています。
また、これはハローワークに限らず、介護求人サイトにも言えることですが、掲載されている介護求人には、どちらにも掲載されていない”限定案件”もあるので、利用してみる価値は十分にあります。
ハローワークの弱み「ハローワークだけに頼らない方がよい」デメリット
× ハローワークは悪い意味でも平等
「公共職業安定所(こうきょうしょくぎょうあんていじょ)」、通称:ハローワークは「厚生労働省が運営する就職支援、雇用促進を目的としたサイト」になるので、良くも悪くも公共の機関になります。
なので、ハローワークの職員は「この企業はブラックだから応募しない方がいいですよ」なんてアドバイスは絶対に言ってくれません。
ハローワークは良い企業と悪い企業の情報をたくさん持っていますが、中には「応募しない方がいいのになあ」と担当者個人が感じている求人も、特殊事情があるため、その情報を求職者に教えられないのです。
なので「良くない企業活動を行っているが、法律にはぎりぎり触れていない。ここの社員は困っているけど、制裁するわけにもいかない」というグレーの企業の求人票が、普通にハローワークに置いてあります。
ハローワークは「役所」なので、法律的に本物のブラック企業であると認定された企業以外は、「普通の企業」として紹介しているので、応募してみたらブラック企業だったなんてことも十分あり得るのです。
× 介護求人だけを扱っている訳ではない(専門性に欠ける)
ハローワークは日本に存在するすべての業種を扱っていますが、良くも悪くも幅広いので、捉え方によっては「広く浅い」となりかねません。
ハローワークの職員は色々な業界について知っていますが、ひとつの業界を深く掘り下げて研究しているわけではないので、職員の専門性やスキルにも限界があります。
しかし、1人の求職者が知りたい情報は、「その業界の超詳しい情報」ですよね?
ですので、ハローワークの職員は「一般的な履歴書の書き方」指導は得意ですが、「介護施設向けの履歴書の書き方」については完璧ではないかもしれないのです。
最近はハローワークでも介護求人の比率が上がってきているとはいっても、介護業界の情報を詳しくない人間のアドバイスは、信ぴょう性、情報の信頼度に欠けます。
ですが、介護専門の分野で仕事を紹介している介護求人サイトであれば、他の業界の情報には疎くても、介護職の情報には長けているので、そういった観点から考えるとハローワークは専門性に欠ける弱みがあるのです。
× 給与交渉を自分でしなければならない
※介護転職希望者に関してです。
経験のある初任者研修資格保持者、介護福祉士、ケアマネ、社会福祉士などが、ハローワークで転職活動を行う場合は、自力で給与交渉を行わなければなりません。
介護求人サイト経由での応募であれば、担当者が給与に限らず、待遇面の交渉を代理で行ってくれますが、ハローワークの場合は完全自力でやらなければなりません。
どうでしょう??自分で給与交渉できる自信ありますか?
私にはそんな勇気はありません。
そんなの自分でできるわって人なら問題ないんですが。。
介護資格保持者の転職において、これは非常にデメリットで、ハローワークの弱い部分でもあります。
× 介護派遣の求人数が圧倒的に少ない
介護派遣での就業をお考えの場合は、介護派遣会社に登録して仕事を探す方が圧倒的におすすめです。
ハローワークで東京都のパートや派遣の介護求人を調べたところ、パート、派遣合わせて「100件」ほどしかありません。
ですが、介護派遣に強い「スタッフサービス・メディカル」の東京都の求人数は、派遣だけで「2000件以上」と20倍近い開きがあります。
「求人数比較」や「専門性」という観点から考えると、派遣のお仕事を探すなら、ハローワークではなく介護派遣に強いところで探す方が圧倒的に良いということが分かります。
私ならこのように就職、転職活動を行う
ハローワークで介護求人を探す場合、私なら「ハローワーク+介護求人サイト」と、併せて利用します。
介護求人サイトだけでも事足りるかもしれませんが、ハローワークというのは、会社に属して働く私たちにとって、とても身近な存在なので、ここを無視する訳にもいかないので、足りない部分は専門分野で仕事をしてる求人サイトで補うのがベストです。
おすすめは、正職員向けと人材派遣向けの介護求人サイトに分けて登録する事です。
・ハローワーク+スマイルサポート介護
フルタイムの正職員やパート職員を希望するなら、ハローワークに併せてスマイルサポート介護に登録しておくことをおすすめします。
求人数80000件以上と業界大手の会社なので、どこに登録しようか迷っているなら、まずはスマイルサポート介護に登録しておきましょう。
派遣や紹介予定派遣の紹介も可能ですが、正社員やパートなどの直接雇用のお仕事紹介に強い全国エリア対応の介護求人サイトになります。
・ハローワーク+スタッフサービス・メディカル
人材派遣での就業を希望されるなら、ハローワークに併せてスタッフサービス・メディカルに登録しておくことをおすすめします。
事務派遣などに強い大手派遣会社スタッフサービスの、介護派遣に特化したサイトになります。
介護経験者だけでなく、未経験者の採用にも積極的なので、派遣から介護業界の道に進まれる人にもおすすめです。
ハローワークに限定せずに求人を探そう
ハローワークにはない介護求人サイトのサービスは色々ありますが、介護求人サイトを使う最大のメリットは、専門分野で仕事する担当者の存在です。
求職者に「希望する施設形態の種類は」
「どのような介護施設に勤めたいか」
「賃金はどれくらいを希望しているか」
「いつから就業希望か」
「絶対に譲れない条件は何か」
といった細かい希望条件を聞いてくれます。
要望を聞いた担当者は、早ければ数時間後にいくつかの求人票を見せてくれるでしょう。
また、求人サイトでは、日々営業マンが施設を回っているので、その求人票を出している介護施設や介護会社の職場の雰囲気を知っています。
「若い職員が多くて活気がありますよ」とか「中高年になって初めて介護を始める人が多い施設ですよ」といった口コミ情報は、普通ではなかなか手に入りません。
しかし、こういう情報こそ、生きた情報であり、「あなたが知りたかったこと」ではないでしょうか?
しかも、介護求人サイトへの登録も、キャリアコンサルタントの支援も、無料なので、これを使わない手はありません。